アレルギーっ子|「アナフィラキシー」を発症した重度食物アレルギー児が10年かけてよくなったお話

こんにちは!キキ(▷プロフィールはこちら)です。 

本記事では、わたしの子どもの食物アレルギーについてお話します。

食物アレルギーって治るの?

食物アレルギーは、そもそも治るのでしょうか?

結論からいうと、原因食物によって、「治りやすいもの」「治りにくいもの」があります。

乳幼児にアレルギーの多い、鶏卵・乳・小麦の3つについてお話しします。

鶏卵・乳・小麦の3つは「治りやすいもの」に分類される食物です。

専門医のもとで適切な医療を受けることで、3歳ごろまでに50%。小学校入学ごろまでに70~80%が治ると言われています。

それ以外の原因食物は、全般的に治りにくく、重症児は中等症以下の児よりも治りにくい傾向があります。

参考資料:国立病院機構相模原病院 臨床研究センター アレルギー性疾患研究部 食物アレルギー研究会 参考ページ

子どもの食物アレルギー症状について

さて今度は、私の子どもたちの「食物アレルギー」についてお話しします。

3人の子どもうち、2人が食物アレルギー持ちです。

ひとりめは、アレルギー血液検査の結果「特定原材料8つ」(←あとで説明しますね♪)のうちカニ以外、したの7つでした。

  • 乳(牛乳)
  • 小麦
  • そば
  • 落花生(ピーナッツ)
  • エビ
  • くるみ
カメ

食べさせたことのないモノなのにアレルギーの数値はでるんだね…。

かつ、「アナフィラキシー発症」(←あとで説明しますね♪)の重度食物アレルギー児。アナフィラキシーショックで命を落としかけたことがあります。

アナフィラキシー(発症後、極めて短い時間のうちに全身にアレルギー症状が出る反応のこと。血圧の低下や意識障害などを引き起こし、場合によっては生命を脅かす危険な状態になることもあります。この生命に危険な状態をアナフィラキシーショックといいます。)

引用:国立研究開発法人「国立成育医療センター」食物アレルギー

ふたりめは、ひとりめの経験から早い段階でアレルギー血液検査をしました。

結果、したの2つでした。

  • キウイフルーツ
カメ

「特定原材料に準ずるもの」(←あとで説明しますね♪)としてプラス「20品目」もの食品がアレルギーを起こしやすいことが知られているよ。

キウイフルーツはそれに含まれているね。

もし卵を食べていたら、同じくアナフィラキシーを発症していたかも知れません。

キキ

ひとりめは重症児。ふたりめは中等症以上。

それに、「治りにくいもの」に分類される食物を含んでいる。

治りやすいものに分類される「卵」ですが、2人とも小学生までに治る70~80%に入れませんでした。

カメ

小学生まで持ちこしちゃったんだね。

特定原材料 8品目
特定原材料に準ずるもの 20品目

「特定原材料」「特定原材料に準ずるもの」について 参考資料:明治の食育「アレルギー物質の表示」とは

食物アレルギー対応。食べるものはクロウの連続・・・

「特定原材料」は、重篤度じゅうとくど症例数しょうれいすうが多い食品として表示が義務付けられています。

カメ

いろいろな食品に入っているものばかりだね。

おかげで、食べるものは苦労と心配が尽きませんでした

キキ

アナフィラキシーショックをもう二度と経験させたくない!

(命を落とすキケンがある)あんな怖い思いは二度とごめんだ!

そのような状態でも、いやそのような状態だったからこそかも知れません。

食物アレルギーは治らないものとして決して諦めたくありませんでした

キキ

からだの中から治そう!

そう心に決め、菌活・腸活を独学。

正しい情報を得なければならないので、ネット掲載のものですが、多くの論文や企業のホームページを読みあさり、食物アレルギー・免疫・腸内環境など、関係がありそうな書籍もたくさん読みました。

キキ

少しでも良いと思ったことはとにかくやってみよう!

ひたすらトライ&トライ!

結果、トライ&エラーをくり返し10年かかりましたが、食物アレルギー寛解に成功!

寛解の意味は、完治あるいは治癒(一般には全快、病気や傷が完全に治った状態)とまではいえないが、病状が治まって一時的に軽くなったり、消えている状態を示す言葉です。まだ治る変化の途中であると覚えてください。

引用:独立行政法人環境再生保全機構:読者のひろば

今ではアナフィラキシーショックを引き起こした卵が食べられるまでになりました。

キキ

今もまだ生卵・半熟卵は無理です。

けれども、全く食べられなかった状態から今では、ゆで卵・目玉焼き・プリン・マヨネーズ・ケーキなどが食べられます。

学校給食もみんなと同じものが食べられるようになったんですよ。

食物アレルギーが「治る・寛解する」とは言ってもらえない現実

今は食べられるようになった卵ですが、こんな未来が来るなんてまったく想像が出来ませんでした。

なぜなら、当然「良くなる子」「良くならない子」両方いるからです。

しかも、うちは軽度ではないから、どちらかというと「良くならない子」の可能性が高い。

それに、医者は無責任なことはいえませんから、「治りますよ。」というような言葉は聞くことができなかったのです。

カメ

なるほど。

実際に、完治はない病気だし、不確かなことは言えないよね。

そこで、インターネット上に希望を見出そうと必死に検索しました。

けれども、アナフィラキシー発症の子どもが「治る・寛解する」と書いているサイトは、どこにもありませんでした。

キキ

この子達は一生アレルギーの食品は食べられないのか…。

代われるものなら代わってあげたい。

あまりにも食べられないものが多い現実を突きつけられ涙が…。

キキ

医師は「親の責任ではない。」と言ってくれましたが、ずいぶんショックを受けました。

加えて、赤く腫れあがった肌。耳切れや血がにじむ皮膚。

毎日手探りで、先が見えなくて辛くて苦しかったそんな日々。

「どうにかしてあげたい。」そう思うだけじゃ変わらない。何か行動しなければ!

食物アレルギーの原因と結果について、ひたすらに考えた

結局のところ、目に見える症状は結果。

つまり、こうなる原因があるはず。

キキ

治すためには原因を突き止めなきゃ。

原因を理解し、正しく対処すれば、きっと別の結果がでるはず。

そのような考えに至り、ひたすら情報を探し集めては「ああではないか?こうではないか?」と、考えました。

一方で、「もう無理かも…。」と諦めそうにもなりました。

もしも、(この子達のことを)ここで諦めたらどうなるの?

キキ

自問自答

今まで費やしてきた時間も労力も想いも、すべてをなかったことにするの?

子どもへの想いがイチバンでしたが、間違いなく意地もありました。

がんばってくれてありがとう

驚いたことに、10年という歳月を要しましたが、私の2人の子どもは食物アレルギーを寛解することができました。

また、「アレルギー・マーチ」(←あとで説明しますね♪)を起こすこともしていません。(ひとりめは、花粉症はありますが。)

小児期には、これらの疾患が、乳幼児期のアトピー性皮膚炎を始まりとし、続いて食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎と次々と異なる時期に出現してくることが多く、これを「アレルギー・マーチ(atopic march)」と呼びます。

引用:国立研究開発法人「国立成育医療研究センター」アレルギーについて

とはいえ、2人が寛解したのは、たまたま運が良かっただけかもしれません。

それでも、やってきて良かった。あきらめなくてよかった。私はそう思っています。

ここまでやってこれたのは、言うまでもなく、がんばってくれた2人のおかげですけどね。

キキ

2人ともがんばってくれてありがとう!

これから発信していくこと〜寛解までの調べごと・レシピなど〜

このサイトでは、寛解までの10年間で実際に使ってみてよかったもの、ワーママの時短レシピ、数々の調べごとのポイント、などを体験記として残し、色々発信してみたいと思っています。

キキ

とにかく「どうにかしてあげたい。」その一心でひたすら調べつづけました。

その姿は、まさにオタクだったと思うよ。

だって、命がかかっているのだから必死になるよね。

ただし、食物アレルギーに関する医学的な情報は、主治医や信頼できる病院サイトから入手してくださいね。

例えばこちら↓

国立研究開発法人「国立成育医療研究センター」https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/allergy/about_allergy.html

国立病院機構相模原病院 臨床研究センター アレルギー性疾患研究部 食物アレルギー研究会 http://www.foodallergy.jp

まとめ

キキ

食物アレルギーは、原因食物によって、「治りやすいもの」「治りにくいもの」がある。

「治りにくいもの」でも可能性はゼロじゃないやらなきゃ確実にゼロってことだね!

私のブログは、2人の食物アレルギー児を育てた親の経験・体験によるものです。

カメ

重度と中等症以上のアレルギーっ子だよね。

多分、多くの人が選択しないことに挑んでるよね?

キキ

そうだろうね。(苦笑)

でも、子どものこれから先の長い人生を考えた時、食べられるものを増やしたい気持ちが勝ったんだ。

もしもご興味を持っていただけた方は、今後もそのつもりでお読みいただければ幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※ 私は医師や看護師などの医療資格保有者ではありません。

記事ができたらアレルギー関連記事のリンクを入れる

シェアしてくれるとうれしいです
ABOUT US
アバター画像
キキ
発酵食品料理研究家。こどものアレルギー体質改善で魅力にハマった麹。麹は、オイシイも時短も叶う超スグレモノ!麹調味料を使った時短レシピ。改善までに取り組んだアレ・コレ。発酵食品のお店などの情報をお届けします。 「アナフィラキシー」を発症した重度食物アレルギーっ子と中等症以上の食物アレルギーっ子が、発酵食品をとりつづけることで10年かけて寛解する(治す)ことが叶った、3人育児に奮闘する母です。