こんにちは!キキ(▷プロフィールはこちら)です。
前回は、生後2か月の赤ちゃんがとつぜん発熱したお話しをしました。(前回のお話はこちらです→アレルギーっ子|生後半年までの赤ちゃんは「免疫」に守られている?)
ここでは、赤ちゃんは入院することとなり、入院中に身体に起きた変化や入院前と変わった2つのことについてお話しします。
赤ちゃんは入院へ
すぐ状況を確かめると担当医はこう言いました。
細菌性髄膜炎(Bacterial meningitis )は細菌感染による髄膜炎の総称、すなわち疾患群であるが、通常結核性髄膜炎はこの範疇に含めない。化膿性髄膜炎ともよばれ、ウイルス感染が主体である無 菌性髄膜炎と対照をなす。診断にあたっては、可能な限り病原診断を行うことが望ましい。抗菌薬療法の発達した現代にあっても、発症すれば致死率は高く、ま た救命できても重篤な後遺症を残すことがあり、特に小児においては侮れない感染症である。迅速な診断と適切な治療の早期開始が鍵である。
引用:国立感染症研究所 細菌性髄膜炎とは
頭の中の声
え!出歩いていないのに!?髄膜炎なんてどこで感染するの⁉︎
髄液は背骨に太い注射を刺して摂る。
何よりも、大人でもとても痛いと聞く。しかも少しでも針がずれて神経に触れば、どこかが麻痺する可能性もあるらしい。
言うまでもなく、生後2ヶ月の赤ちゃんの身体はとても小さい。まだ片手で抱きかかえられる大きさで、体重はたった5キロしかない。
これらの点を考慮して、言葉を発するまでわずか数秒。
先生。どうかお願いです。髄液は採らないでください。
一刻も早く治療しないとお子さんは死ぬかもしれないんですよ!
衝撃のことばで麻痺した思考
ただの発熱。近所の小児科で診てもらえないから受診にきた。くらいの気持ちだったのに。
突然、「死ぬかもしれない」のことば。
この一言は、私の思考を麻痺させるには十分すぎました。
やっと生まれてきてくれた私の宝物。
まだこんなにも小さな命。消えるなんて絶対にイヤダ!!
もちろん、選択の余地はなかった。
出来る治療をお願いします。
髄膜炎の可能性があるので、すぐに抗生剤の点滴を始めます。
あと、マイコプラズマ肺炎の可能性もあるので、先ずはレントゲン撮影。
数値を見るために血液検査もします。
分かりました。よろしくお願いします。
こどもの命には代えられなかった。
賢明な選択とは
医師が今までの経験や学んできた知識を総動員し、懸命に考えての治療方針。
このとき得た教訓は、過去に選択した変えることのできない事柄にとらわれてはならない。
選択した道が正解になるよう、今を懸命に、そして大切に生きよう。
入院生活のはじまりと治療のはじまり
すぐに入院の手はずとなった。
個室には転落防止の柵がついたベッドとイスのみ。
この柵付きのベッドで赤ちゃんと寝るのね。
肌荒れはあるけど今日までの発育は順調だったし、すぐに退院できるはず。
少なくともそう思っていた。この時までは…。
まず、点滴の前にレントゲン行きましょう。
…はい。
心の声 生後2ヶ月なのに、レントゲンの被ばく量はダイジョウブなのかな…。
と不安でいっぱい。
レントゲン室から戻ると、抗生剤の点滴が始まった。
生後2か月の赤ちゃんの血管はとても細い。なかなか刺さらないから、一度で刺さる方がめずらしい。
何度も刺し直してやっと針が刺さった小さな腕は、針が動くといけないからと添え木に包帯とテープでグルグル巻きに固定された。
入院中におきた変化
結果として、入院中赤ちゃんの身体に起こった変化は複数ありました。
おきた変化
- 最初の2日で5kgあった体重が3kgまで減少
- 3kgまで体重が減ったときは泣くことさえできなくなる
- 抗生物質投与からピッタリ2週間で「皮膚の炎症」がはじまり全身が真っ赤に腫れる
- 皮膚の炎症と同じタイミングで、初めて目で確認できるレベルの「血便」がでる
- 皮膚の炎症による「皮膚色素沈着」
- 全身の「むくみ」
- 脱毛 etc.
また、入院直後、母乳から粉ミルクへ切り替えるよう医師の指示があり、母乳は停止。
それに伴い、市販の粉ミルクが支給されていました。
市販のミルクが支給された理由は、たしか
・ミルクを飲んでる量と体重の増減を数値で管理するため
・母乳は母親が食べた食べものの影響がでるためNG だったよ。
なるほど。
市販のミルクにすれば母乳より正確に量が計れるし、成分も明確だもんね。
少なくとも、入院前まで私の赤ちゃんは母乳以外口にしたことがなかったのです。
間違いなく、入院前と入院後の生活で変わったのは抗生物質と粉ミルクの2つだけ。
その結果、現れたさまざまな変化。
見落とされがちな点だが、変わった2つのこと。
発熱に気を取られるけど、そこに気づくのが重要だったのだ。
まとめ
入院中、赤ちゃんの身体に起きた変化はたくさんあった。
入院前の生活と変わったことは、抗生物質と粉ミルクの2つだね。
昨日まで元気だった赤ちゃんは、このあと、2か月半も入院生活を送ることになる。
そんなことは、全く想像もしていなかった。
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ふつう、こんなに小さな子どもは発熱しません。
髄膜炎(←あとで説明しますね♪)の可能性があります。
直ぐに髄液を採り検査します。